<渡辺広大選手>
―まずは今季お疲れさまでした
「お疲れさまでした。」
―今季はJ1昇格そしてJ2優勝と、文句なしの一年でしたね
「そうですね。結果は100点でしたね。」
―2009シーズンを振り返って。広大選手にとって忘れられないシーズンとなったと思いますが、とても手応えのあった一年だったと思いますが
「得るものとやっぱり見直さないといけない部分と言うのがいろいろ見えたので、本当に良いシーズンでしたね。」
―ディフェンスの要として、不動のレギュラーを勝ち取り、チームへの貢献度は大きかったですよね
「そうやって皆さんに言ってもらえて非常に嬉しいんですけど、やっぱり僕のせいで負けた試合も序盤にありましたし、もっと僕から良いパスとかいろんなものが出来ればな…と思っていたので、もっともっと成長しないといけないなと思いましたけどね。」
―それがシーズン序盤だったからこそ、夏以降の追い上げがあったのかもしれませんね
「そうですね。本当、終盤にかけて試合がすごく楽しかったですし、僕らのパフォーマンスもありますけど、サポーターの皆さんの良い意味でも煽りが、すごい僕らを高めてくれたので、本当感謝してますね。」
―広大選手から見て、今年の仙台のチームとしての印象はどうでしたか?
「本当、アットホームな感じですよね。なので、練習に来るのがすごく楽しいですし、皆仲良いんで、本当良い雰囲気で一年間やれたなぁと言う風に思っています。」
―やはり2009年シーズンは例年と違いましたか?
「そうですね。やっぱり昨年の悔しさもありましたし、監督、選手もほとんど変わらずやってくれたので、そういう部分で、去年の悔しさを晴らすにはやっぱり今年しかない!という思いが強かったんで。」
―広大選手は、昨年の入れ替え戦から、まさにあそこが始まりとも言えましたよね
「あれがあったから、今の僕が在ると言っても過言ではないと思いますね。」
―あの時ほどの悔しさはないですよね?
「そうですね。泣いてましたもんね。本当、自然と流れる涙はなかなか。僕、あんま泣かない方なんで、悔しかったです。」
―その経験がバネとなっての今年の活躍ということですが、今季を振り返って印象深いことはどんなことでしたか?
「一番来たのが最後のセレッソ戦ですね。勝ったら首位!そういうところでベガルタってずっと勝てなかったじゃないですか?そういうところで、あのロスタイム、パク・チュソン!(笑)本当、やってて感動しましたもんね。」
―本人は意外とケロっとしてましたが
「そうなんですよね(笑)実際、その前節に昇格を決めた水戸戦があったんですけど、あの時よりもセレッソに勝った時の方が嬉しかったし、体が鳥肌立ったというか。そこが一番残ってますね。」
―個人的にはどうですか?
「それがコレっていうのがなかなかなくて。そんなに点も取ってないですし。結構ゼロに抑えた試合でもミスしてたりしてたんで、なかなかあげにくいですね。」
―では、今季最も印象に残ってる相手はどの選手でしたか?
「やっぱり皆、厄介でしたね…。特に大黒選手はやっぱり駆け引きって言うんですか?すごくいやらしい選手だなと思いましたね。」
―今季得点王の香川選手は?
「凄いなと思いましたけど、僕と相対するというよりも、中盤の選手がある程度掃除をしてくれてたので、非常に厄介な選手でしたけど、チーム皆で守れてましたね。」
―長かった51試合でしたが、何試合目あたりが一番きつかったでしょうか?
「夏だったかな?先制点を何試合も取られた時があったじゃないですか?あの時がやっぱり正直しんどかったですよね…。体がしんどいっていうよりも、メンタル的にまたかよ!みたいな感じで。セットプレーだと、ある程度マークが“君はこの選手”と決めてあって、自分じゃないマークの時もありましたけど、他の選手がやられたりすると、うわぁ…みたいなね。集中力が足りないとかいろいろ言われましたし、失点してしまうと、不甲斐なさと言うか、ブーイングも受けましたし、やっぱりあの辺りが悔しかったですね。」
―広大選手にとって、これまではセンターバックのコンビは日本人選手だったと思いますが、今年一年エリゼウ選手と組んでみてどうでしたか?
「結構大雑把なコンビだと思うんですよ。日本人同士のコンビだと、細かい事まで詰めれるんですけど、逆に言葉が100%通じない分、アバウトでやれてた部分があると思うので、逆にそれが僕とエリゼウは合ってたのかなと思いますね。プレーで自然と流れてやれてた感じなので、それがやっぱり合ってたのかなと思いますね。」
―とても良い経験でしたね
「そうですね。やっぱり両脇が外人ってことはなかなかないと思うので(笑)そういうのを含めて本当に良い経験でしたね。」
―J1昇格、J2優勝と、今年の仙台の強さは広大選手から見て、どんなところだったと思いますか?
「やっぱりまとまりだと思うんですよね。チームの一体感。守備する時は、今守備だよ!と思うと、攻撃が売りの選手も守備してくれますし、攻める時だと、全員が攻めのモードに入って、というところで、今何をすべきかということを全員が理解しながら、プレー出来てたので、そういう部分が今シーズンの結果に表れたんじゃないかなと思います。」
―今季の自身の評価を100点満点で表わすと何点くらいですか?
「出た出た!(笑)それはどうですかね…。ま、70点ぐらいですかね?ちょっと高めですけど許してください。」
―いやいや。ディフェンダーとしてはJ2最少失点という結果も付いて来ましたが
「それは本当、幸せでしたけど、そこで天狗になっちゃ駄目だし、来年はもっと強いFW、速いFWがいるんで、そういうことを見据えると、今年のままじゃいけないなと思ってるんで、これからも謙虚に努力し続けたいと思います。」
―では自身の評価は70点と言うことで、残りの30点の部分は?
「やっぱりフィードで僕から良いパスを出したかったし、もっと大事なところで声を出したりとか、もっともっとやりたいことがあったので、なんかもう終わっちゃったなぁ~っていう寂しさが募ってますね。」
―そして今年は選手会長としても大忙しの一年だったのではないでしょうか?
「いやでも、試合!試合!試合であまり選手会長としても仕事してないんで…。もう少し、社会福祉活動だったり、いろんなことをやりたかったですけど、なかなか実行に移せなかったですね。」
―試合数も多かったですしね。ちなみに来年も選手会長は…?
「流れでやると思うんですけど…(笑)もう少しいろいろ活動出来ればと思っています。」
―このオフはどんな風に過ごそうと思ってますか?
「やっぱり家族サービスをしないといけないと思ってますね。今シーズンは娘と妻に支えられた一年だったので、日頃の感謝を込めて、いろんなところに連れて行きたいと思います。」
―では、オフ中の課題は?
「本当、筋力的にももっと上げないといけないと思ってますし、もっと走らなきゃいけないと思ってますけど、まずは、50試合分の疲れを取らなきゃいけない部分もあるので。実際ちょっとオフ足りないなぁ~っていう…(笑)」
―来季はいよいよJ1での戦いとなります。広大選手にとってはベガルタに入団して、初のJ1の舞台ですね。どんな戦い方をしていきたいと思ってますか?
「人間なので、突然巧くなるとか、突然速くなるとか、突然強くなるということは出来ないと思うので、徐々に徐々にレベルアップして行ければと思います。やっぱり天皇杯でやったJ1というのは本当に一瞬の隙も作れないチームだなと思ったので、そういうところでトータル90分で考えて、フロンターレ戦もそうですけど、最後失点してるので、そういうところでもっともっと全ての面を向上させないとやっていけないなと思ってますね。」
―J1での戦いの舞台がいよいよ待ってますね
「僕らも本当やっとなので。僕も初めてだし、初めての選手も多いと思うんで、どこまで通用するのかしっかり挑戦したいですね。」
―そうなると、日本代表も視野に入ってくるのでは?
「そうですね。サッカーやってる以上はそこを目指したいと思ってます。」
―良い刺激をたくさん受けて来季も頑張って下さい
「はい。頑張ります。」
―では最後に、2009シーズンも一年間熱い応援をしてくれたサポーターに向けてメッセージをお願いします
「今シーズンは熱い応援ありがとうございました。今シーズンの栄冠は皆様が勝ち取ったものだと思っています。来シーズンは、今年以上の非常に難しいシーズンになると思いますけど、皆様と一緒に、熱い応援に後押しされ、しっかり上位争いをしたいと思っているので、ベガルタゴールドで全ての会場を埋めて下さい!よろしくお願いします。」
取材日:12月18日(※インタビュー中、今年や今季と表記してる箇所はご了承下さい)